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【17】
かなめもち しとしとと梅雨のあめ降る生垣の かなめ嫩葉はいろふけにけり (松村英一) 常緑小高木。
高さ5m〜10m。東海地方から西の暖帯丘陵地に生え、
中国の中南部にも分布する。花は5〜6月に小さな白花
が群生する。この花序の白さをソバの花序になぞらえて
「ソバノキ」の名もある。「アカメモチ」は新葉の赤い
「モチノ木」という意味である。「カナメモチ」の意味は
この材で扇の要を作るからであるという説もある。材は
非常に堅く、質も緻密で強い。比重は0.98もあり、
「ウバメガシ」や「アベマキ」等のカシ類とならんで
日本産の材の中では最も重い。そのため扇のカナメ、
車両材に重用され、鎌の柄や牛の鼻環にも利用される。
庭園樹としてよく使われ関西の池田市から宝塚市の
山手の住宅街の生垣に多く見られる。新葉は赤く
燃えるような紅色を帯び、初夏の緑に華やかさを添える。
また小さな果実は秋から冬にかけて紅色に熟す。生け垣の
利用の歴史は古く既に平安時代の書物にその記述がある。
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