【18】
かば

樺白樺をぬける光を待つ根雪
(奥田白虎)
まなかいに迫りてたてる高山の
樺の青葉はさわやげにけり
(土田耕平)
落葉高木。
樹皮は白色で、千島、北海道、本州中部、高原の陽地に
生育する。樹皮は煙草入れ、刀の鞘、水桶、ヒシャクに
用いる。樹液はヘアートニック、樹皮から皮なめし用  
タンニン、材はパルプ用材として使用される。シラカンバ
の樹皮は薄くはげ紙のようになるので、色紙や短冊、  
書物の表紙にもされる。またよく燃えるので付け木や  
燃料に使われる。よく似た仲間の「ウダイカンバ」は雨の
中でも消えずに良く燃えるので鵜飼のたいまつに使われ、
鵜松明、雨松明といわれている。材としては「ウダイカンバ」
の方が良い。結婚式のことを樺燭の典というが中国では
カバノキ類の灯火を樺燭といい、途中消えないので樺の
皮を蝋に巻いて燭火にした。現代は華燭の字に転化して
しまった。北欧民族、アイヌ民族はこの樹液から酒を 
つくる。ツルゲーネフなどのロシア文学における   
シラカバ林の描写は明治作家の憧れで武者小路実篤らの
「白樺派」を生む。長野県の木である。 
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