【34】 こぶし
枝先に辛夷は春をためている
(佐藤恒星)
陽に近い頃に帽子を脱ぐ辛夷
(真弓明子)
辛夷咲き鐘の音しづむ釈迦ケ谷
(羽田岳水)
落葉高木。
  高さ15m、直径30cmくらいになる。北海道、本州、四国、
九州、済州島に分布する。材は灰白色から帯黄灰色で
ホオノキに似ているが、ホオノキに比べ少し硬く刃切れ
は少し悪い。小物の器具材、玩具、漆器素地、薪炭材に
使用する。また鉛筆材、割箸材にも使われる。皮付丸太
の小丸太はその雅致をいかして茶室の床柱、軒の?木等
に使はれ、木炭も又ホオノキのものに似て金銀銅等の研
磨用に使われる。樹は早春新葉の出る前にたくさん咲く
花が美しい。千昌夫が中国で大変うけた歌謡曲、北国の
春に『白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の 
ああ北国の春 季節が 都会では 判らないだろうと 
届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな
帰ろかな……』とある。辛夷は誤用で、この字は    
モクレンのことである。
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